03-5624-0318
月〜土 10:00〜16:00
(第1日曜日 13:00〜16:00)
この度は初段のお免状を頂き大変ありがたく嬉しく思っています。
一年前の私は、職、家族を失うところまできていました。楽しく上手に呑めていた酒が、不規則勤務や仕事
のストレス、子供達も思春期を迎え自分が父親として夫としての家族との関わり方、誰も分かってくれない寂
しさ等の様々な要因から酒に溺れるようになりました。全てを人のせいにし、暴言を吐き、暴力を振るい、多
額の借金を繰り返し、酒を呑むことしか考えていませんでした。昼間から酒を呑み妻が仕事から帰る頃、顔を
合わせたくないため、また酒を呑みに行き朝方泥酔状態で帰る、そして仕事へ。そんな日々の毎日でした。仕
事に行っても案の定酒臭いと言われ、体が辛いと朝家を出ては行くものの、就業時間ぎりぎりに休みの連絡を
して誰もいなくなった頃の家に帰り寝る。また呑みに行き帰ってきては暴れ暴言を吐く、そんな状態でした。
私は家族からどんどん離れ家庭内別居。家族の言葉に耳を傾けることはありませんでした。もうどうなって
もいい、酒だけ呑み続けました。とうとう上司から辞表を出して欲しいと言われました。こんな状態の私は、
それもありだなと思っていました。先のこと、家族のことなどを考えることが出来ませんでした。妻からは今
までのうっぷんを晴らすかのごとく罵声をあびせられました。そして上司に謝罪をし、もう一度チャンスを下
さいと二人で懇願しました。
妻から断酒会を港区立の勤労会館でやっているから二人で一緒に参加しようと言われ見学に行きました。先
輩方の話を聞き、誰の言葉にも耳を傾けなかった私が、自分だけではなかった、そこには救われる思いを見出
す話、事がありました。妻はご家族の話に涙を流していました。私の断酒の始まりでした。例会に通いだして
から病院に行きました。私と妻でまずカウンセリングを受けた後、担当になった先生から、三ヶ月入院をする
と決めなければ治療しませんと言われ、そんなバカなことは出来ませんと断りました。大学生二人をかかえ借
金もある我が家にとっては、即入院に踏み切ることは出来ませんでした。
私は入院もせず、医者にもかからず、抗酒剤の世話にもならず例会に出来る限り出席するだけで頑張って酒
を止めてみせると家族に約束をしました。そして一年間が過ぎ現在に至っています。これが正しかったのかは
分かりませんが、酒は止まっています。例会に出席し、先輩方やご家族、皆様のお陰だと思い深く感謝してお
ります。
今回初段を迎え、当日長男から励ましのメール、長女からは心温まる手紙を貰いました。妻にはいつも気を
揉ませ迷惑ばかり掛けてきたことを悔やんでいます。自分を受け入れて下さった断酒会と家族をこれからは大
切にしていきたいと思います。例会に出席すると気持ちが楽になり一日を終えることが出来ます。これからも
一歩一歩少しずつ、一日断酒、例会出席で頑張ります。これからも宜しくお願い致します。